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February 21, 2018

共有結合性トリアジン構造体からなる局部電池触媒に関する成果が、ACS catalysis 誌に受理されました。

共有結合性トリアジン構造体からなる局部電池触媒に関する成果が、ACS catalysis 誌に受理されました。
“Selective reduction of nitrate by the local cell catalyst composed of metal-doped covalent triazine frameworks”

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acscatal.7b04465
 
本研究では、銅および白金を担持した共有結合性トリアジン構造体(CTF)を導電性基板に共担持することで、水素を還元剤に用いて硝酸をN2Oに選択的に還元できることを実証しました。
本触媒ではPt-CTFで水素を酸化し、導電性材料を介した長距離電子移動によってCu-CTFに電子が注入され硝酸を還元するといった、局部電池メカニズムによって駆動します。

本研究は半反応(電極反応)での活性および選択性が既知である複数の電子移動触媒を組み合わせることで、意図した局部電池反応を駆動させた初めての報告であり、今後、多くの有用反応への展開が期待されます。