リチウム空気二次電池に関する論文を Nature Communications誌 に発表しました。本研究はEditor’s Highlightsに選ばれました。

”Negative differential resistance as a critical indicator for the discharge capacity of lithium-oxygen batteries”

https://www.nature.com/articles/s41467-019-08536-z

https://www.nature.com/collections/dmmhtcypsc/content/yaoqing-zhang

非水系リチウム空気電池は高い理論エネルギー密度をもつことから、次世代の高容量二次電池として大きく期待されています。しかし、放電反応時に生成する絶縁性Li₂O₂ により正極が閉塞し、理論値よりも大幅に小さな放電容量しか得られない問題を抱えています。従来から、2種の異なるLi₂O₂形成経路が知られており、その一方の経路が優先化する場合には放電容量が向上することが知られていました。本研究では、豊田中央研究所と共同で、正極反応において負性微分抵抗が存在し、その発現電位がLi₂O₂の形成経路、ひいては放電容量と相関することを明らかにしました。